33.田の草とり
「しろかき」をした田は、地中にばらまかれてあった去年までの雑草の種子が土がかき回されたことによって水と一緒に表面に浮くので、不耕起の田よりも雑草がたくさん生えることになります。通常、稲が穂を出す前に3回草取りをする(3番草まで取る)ことになっていますが、うっかりしていると草の生えるのに追いつかず、2番草までで手をあげてしまうこともしばしばです。
1番草とは、実は草が生える前に取る草のこととでも言えばいいでしょうか、目にかすかに緑を感じる、つまり雑草が発芽したばかりの頃にデッキブラシで田の表面をこすることでオーケーとしましょう。これは田植えを終えてから1週間ないし10日くらいの間にします。
2番草はさらに10日くらい後にする草取りで、田の水を落として手押し除草機で畝の間を押しながら除草をします。草は土中に埋まるし、泥が盛り上がるので株間の草も死にます。これを水を張ったままですると、押すのは楽ですが、浮いた草がまた沈んで根をつけたり、株間の草が残るなど、良い結果になりません。
3番草は、取り残しで大きくなった雑草を腰をかがめて手で取る、いわばいちばん大変な作業です。稲の葉先で目を突かないように気をつけながら、草を土の中に埋め込んでいきます。基盤整備がしてある大きな田ですと、なかなか終わらず気が遠くなりますが、谷津田のような1枚1枚が小さな田なら、それも楽しい作業の一つになります。
田によって雑草の種類もさまざまです。いちばんやっかいなのはヒエで、初めのうちはイネと見分けがつかず、そのうちに手で抜けないほどの太い株になるからです。かりに取り残したなら、穂だけでもしっかり摘んでおくことです。うっかり種子がばらまかれでもしたら、それこそ翌年はヒエ田に変貌するからです。
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