35.脱穀と籾摺り
お米つくりは、最後に玄米が袋詰めされてやっと終わることになりますが、その最後のいくつかの工程が実はいちばん気になるところです。と言うのは、稲刈りと乾燥までは人力で乗り切れても、脱穀とか籾すりなどはそれぞれ専用の機械に頼らなければならないからです。田舎暮らしをはじめたばかりで、しかも本格的な農業というよりは暮らしの中に農的なものを取り込む程度で始めた米つくりでは、そんな専用の機械を自分でそろえるわけにはいきません。 脱穀用具を古い順に記すと、まず「千刃こき」。これは櫛を逆さにしたような歯の間に稲穂を通してそぐものですが、今は希に種籾取りに使う人があるくらいで、まず見かけません。次は自動脱穀機。脱穀機本体とモータや耕耘機のエンジン(プーリー)をベルトでつないで歯のついたドラムを回転させるもの。30年くらい前まではこれが主役でした。それがキャタピラ付のエンジンを内臓した脱穀機すなわちハーベスターが登場したかと思うと、すぐにコンバインに代わり、今はこれが主役です。つまり、自動脱穀機もハーベスターもどこかの農家の納屋に眠っているということです。自動脱穀機はおそらくタダで、ハーベスターでも2万円はしないで譲ってもらえるでしょう。 穫れた籾は水分15%くらいになるまでシートに広げて干します(晴天下なら2日程度)。 籾から玄米にする(籾すり)のは、専門にしている業者(農家も)に委託すればよく、最近では籾から直接白米にできる機械もあるので、かさばることさえ厭わなければ、玄米よりむしろ籾のままで保管した方が、いつまでも虫がつかず美味しく食べられます。
| 固定リンク


コメント