22.薪を活用しよう
日本の家屋は昔から「夏を旨とすべし」として作られていました。つまり、夏の暑さと湿度を考えてのことでしょう。しかも欧米とは違い、日本の家屋は本来カギなどはかけない開放的な造りでしたから。ただし、地域によっては冬の寒さは厳しいもので、それは年輩者にとっては身にしみて感じるところです。
風呂の燃料もそうですが、すべてを中近東産石油に頼るのではなく、せっかくの田舎暮らしですからこの際はその土地で手に入る薪を活用することを考えてみてはいかがでしょう。薪と灯油ではその温かさの感触がまるで違います。なお、風呂炊き用や給湯用に薪と灯油の併用式があり、これはなかなか便利です。
庭の隅に薪小屋を造るなり、家の外壁に薪を積み上げるなどして、夏のうちに薪を確保するのですが、さて薪はどこで手に入れればいいかとなると考えてしまいます。それを自分でするのもとりわけ年輩者には重労働に感じるでしょう。
薪になるものにはいろいろあります。家を建てた大工さんに頼んで施工の際に出る柱や板の木っ端をもらうのもよし、製材所から出る通称バタという丸太の皮付き切れ端、果樹園から出る剪定枝や幹、近くの山の間伐材なども入所可能です。ムラの人にそれとなく相談していると、けっこう声がかかるものです。薪の大きさにそろえるのにはそれなりの労力が要りますから、体力に自信がなければお金を払って薪つくりを頼むことも可能です。
薪ストーブは北欧製の数十万するものからトタン製の5000円ほどのものまであります。ホームセンターに行けば日本製の鋳物の立派な薪ストーブが5万円ほどで買えます。私は農協から100リッターのドラム缶をもらい、鉄工所で自分の設計どおりに2万円で造らせました。私はほかに掘り炬燵を囲炉裏に作り替え、炭の火も楽しんでいます。障子一枚あるだけでも部屋はじゅうぶんに温かいことがわかりました。
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