19.家を建てる 地鎮祭と上棟式
土地が決まり、家の設計図も出来て、いよいよ家を建てるところまできたとしましょう。施工業者が地元であればとうぜん地鎮祭をすることになります。地鎮祭は今では神道を介しての建築上の習慣になっていますが、ビルの谷間の空き地でするのとは違い、初めて新しい土地に人の手が入るのですから、本人の宗教の如何にかかわらず、自然と向き合う第一歩として敬虔な気持ちで神道の観念にある「土地の神」に祈りをささげることは大切です。それに大工さんにとっては、施工中に事故が起きないことをこの地鎮祭で祈るからです。おそらく寺院を建てるときでも、お寺の住職は大工さんのてまえ神道形式で地鎮祭をやるのではないかしら。
地鎮祭など経験したことのない人がほとんどでしょうから、すべて大工の棟梁に相談すればいいのです。神主、施工関係者数人、もしその土地に縁のある人がいればその人、それに施主。それだけでいいのです。しかも現場にシートでも敷いて簡単な飲食をすればそれでよし。集落の人たち一般は、ここではまったく無関係ということです。
一方、上棟式はやや華やいだ儀式ということになりましょうか。大工さんに「これからもよろしく」という気持ちをこめてする儀式です。進行手順は棟梁に任せ、施主は飲食で接待し、なにがしかの引き出物なり金1封なりを施工業者の人数分用意します。親類縁者を招いてもよく、特定の集落に属することになるのであれば、そこの長にあたる人を招待することは肝要でしょう。
集落から離れた土地であれば目立たないので、簡素にしかも最低限の形式に則って済ますことができますが、あなたの土地が集落に近いのであれば、餅まきを期待していつとはなしに集落の老若男女が集まって来ます。初めてムラへ入るいわばあなたの「お披露目」ですから、男(?)をあげるつもりで棟梁との相談づくで威勢良くやってみるのもいいでしょう。
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