11.山の中で暮らす人々
人里離れたところに土地を求める人は、自然に囲まれた環境と人づき合いは最小限に、との考えをお持ちだからだと思います。
私の町にも数世帯がそうしたところに土地を求めて豊かな暮らしをしています。しかもその人たちは、すべて自給自足てきな生活をし、住まいも自分で建てているのです。周囲が林に囲まれていて、そこだけがぽっかり日溜まりになっているようなところで、いずれの家も幼児が2~3人いて、元気に飛び回っています。
そこでの夫婦の生活イメージは、子供を自然の中で健康な感性の人間に育てるというものです。ですからテレビはありません。本を与えています。それで充足感は得られるのでしょう。奥さんたちのものごとにこだわらないゆったりとした雰囲気がとてもいい。
これとは別な例として、「こんなところには絶対に家は建たない」という環境に現に家を建てた人のこと。芸術家肌の50代と40代のご夫婦です。日の光が日中のわずかな時間しかあたらない山麓の窪地の斜面、すぐ横に沢水が滔々と流れている土地に、これも自分で通常の住宅の常識を破った家を建てました。それもこの湿気の多いところだというのに屋根に土まで載せて。石を組み、豊富な薪で床暖房というわけです。沢の水をわざわざ自分の玄関の前に引き込む徹底さです。実はここのご主人は造園家で、自然の植物を使って、家のまわりに一大自然庭園を造ったのです。われわれの間では「町の奥座敷」として珍客が来るとそこで一杯やります。また専門雑誌のグラビアを飾ってもいます。
家が出来てくる過程をこの目で見てはきたものの、私にはそこでの生活がどうなるものかまったく想像だにできませんでした。脱帽というほかありません。
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コメント
私は大阪から滋賀県へ田舎を求めて3年半前に引っ越しました。子供を環境の良いところで育てたかったからです。しかし、不便な田舎ではとても暮らしていく自信がないので、プチ田舎を求めて土地を探しました。現在では引っ越してよかったと思います。
投稿: cosi-cosi | 2006年7月 6日 (木) 17時07分